古くからの友人であったNさんが亡くなりました。B型肝炎感染から肝癌の発生、手術、抗癌剤、免疫療法、陽子線療法等々あらゆる対策を試みた上での癌死でした。
B型肝炎ウイルスは紀元前数千年前から存在が確認されている、肝炎ウイルスの中で最も長い歴史を有するウイルスです。C型肝炎ウイルスがたかだか2~3 百年の歴史しかないのと比べるとべらぼうに長く、このウイルスのタフな性格が窺えます。治ったと見せかけて実はひっそりと潜んでいたりと治癒そのものも単 純な図式では判断できません。
医療に詳しく、医療関係者を多数友人に持つNさんがこんなにも早く亡くなったことに寂寥感と無力感を味わっています。改めてB型肝炎の恐ろしさを再認識させられた次第でした。