クリニック通信Clinic Letter

4月の診療室だより

 手稲区もその他の地区と同様に急速な高齢化の時代を迎えています。Yさんも昨年、永年勤務した会社を退職し、持病の高血圧と糖尿病対策には運動が一番と老人クラブの門をたたきました。現在の老人クラブは、大学のクラブ活動に匹敵する程のあらゆるクラブ活動を行っています。パークゴルフ、水泳、卓球、ダンス、他多数あるのですが、そのいずれも入会するには抽選が必要な程たくさんの参加希望者がいることがわかりました。死ぬ前の暇つぶしと考えていたYさんにとってこれは驚きでした。人気のクラブ入会には誰かが身体を悪くするか亡くならないと難しいというのです。一方で身体の自由がきかなくなると老人ホーム(特養)入所を考えますが、これもまた200人、300人待ちという所がざらですから、老後の生活はいずれも誰かが亡くなって空きが出ないと難しいということになります。

 死ぬまでの暇つぶしもままならず、老人ホームも満杯ということになると、向後どうしたら良いかと途方に暮れるYさんです。

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