クリニック通信Clinic Letter

5月の診療室だより

 手稲山クリニックには、肝疾患を持つ沢山の患者さんがおりますが、その中で肝不全状態にある(一般的には、各種肝炎の終末期にあって、血中アンモニアが 高くなり、精神神経症状を出してきたりする)方々が多いのも特徴です。この患者さん方は、複数の医療機関を経由してきていることが一般的ですが、医療機関 慣れした、患者さんのプロみたいな人もいます。加えて、色んな処置が必要な上に、訴える症状も多彩と来ていますから、多くの医療機関からは、敬遠されるこ とが多いようです。肝臓が悪いと、血管が破綻し易く、過去の処置で、ボロボロになった腕の血管は、看護師泣かせですが、その様な患者さん方が、押し並べて 絶賛しているのが、当院の看護師の採血、点滴処置の巧みさです。どの様な血管でも、一発で成功させる神業ともいえる腕前は一朝一夕でなれるものではなく、 肝臓の悪い患者さんにとって、福音といってもいいかもしれません。

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