当院によく寄せられる質問・疑問にお答えします。
■WBC(白血球数)…体の炎症や、血液の病気の指標です。
■Hb(血色素量、ヘモグロビン)…赤血球の量の指標です。貧血の目安になります。
■PltまたはPLT(血小板数)
…血小板は止血に関係しています。血液の病気や肝臓の病気などで異常になります。
■AST(GOT)、ALT(GPT)
…いずれも、肝臓の細胞が障害されたり破壊されたりしたときに血液中に出てくる「酵素」です。肝臓の病気の指標になります。
■Bil(ビリルビン)、γ-GTP(γはガンマと読みます)
…いずれも、胆汁の流れの指標です。Bilで黄疸の有無を調べます。Bilが上昇している場合はγ-GTPも時間の経過と共に上昇してきます。胆汁は肝臓で作られますので、肝臓の状態とも密接に関係しています。
■BUNまたはUN(尿素窒素)、CrまたはCREA(クレアチニン)
…いずれも、腎臓の機能の指標です。
■HbA1c、血糖値…いずれも、糖尿病の指標です。糖尿病や、その「予備軍」で上昇します。
■TCholまたはTCHO(総コレステロール)、LDL-CHO(LDLコレステロール)、
HDL-CHO(HDLコレステロール)、TG(中性脂肪)
…いずれも、高脂血症(最近は脂質異常症とも呼ばれます)の指標です。
■Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(塩素)…いずれも、体内の主なミネラルです。
■CRP…体の炎症の指標です。感染症などで上がります。
頭痛にはいろいろな原因があります。
市販の薬を飲み過ぎると、それが頭痛の原因となることもあります。お気軽にご相談ください。
はい。
鼻に細い綿棒を入れて鼻水を取って検査をします。15分程度で結果がわかります。
タバコはニコチン中毒ですから、やめられないのは必ずしも意志が弱いのではありません。
医療機関の力を利用するのも有効です。最近新しいお薬がでました。当クリニックでも多くの方々が禁煙に成功していますのでお気軽にご相談ください。
検査のしすぎはよくありませんが、高性能のCTを使うと、肺癌の早期発見が可能となります。
お気軽にご相談ください。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の多くはタバコが原因です。
呼吸機能を測る簡単な検査で診断ができますし、CTでも確認ができます。お気軽にご相談ください。
そんなことはありません。タバコをやめると様々な癌のリスクを減らすことができますし、COPDの進行を遅らせることができます。心筋梗塞などのリスクも減らすことができます。タバコが生活の潤いになっている方には苦痛かもしれませんが、やめたいと思っている方は、禁煙をおすすめします。
お気軽にご相談ください。
いわゆる悪玉コレステロール(LDL)が高いままだと、動脈硬化の危険があります。まずは食事や運動から始めて、必要に応じお薬の力を借りるとよいのです。お気軽にご相談ください。
なんでも聞いてください。なんでも話してください。
それが診断につながることがよくあります。
当クリニックでは毎週内視鏡検査を行っています。
胃・食道の検査と、大腸の検査ができます。
お気軽にご相談ください。
最近の内視鏡はとても細くなっています。
胃・食道の内視鏡は口から入れる従来のタイプに加え、鼻から入れる内視鏡もあります。
また、必要に応じ眠くなるお薬を使うこともできます。お気軽にご相談ください。
はい。
ピロリ菌検査は簡単です。吐いた息を使う検査が標準的ですが、血液でも検査ができます。
日本人はピロリ菌に感染している人が多いですし、胃潰瘍や胃癌の大きな原因だとわかってきましたので、検査には大きな意味があります。
胃・十二指腸・大腸などからの出血により便が黒くなることがあります。
その原因として癌もありえるので 注意が必要です。お気軽にご相談ください。
これまで、脂肪肝はそれほど深刻な状態ではないと考えられてきました。
しかし最近では、脂肪肝の一部が肝硬変や肝臓癌の原因になることがわかってきました。
脂肪肝はあなどれません。お気軽にご相談ください。
当クリニックでは日常診療で必要な多くの検査をクリニック内で行っています。
検査にもよりますが、15分から1時間程度で結果が出ます。
特殊な検査は外注しますので数日程度かかるものもあります。
基準値は正常値と言われることもあります。おおざっぱに説明します。
健康な人を100人集めて、ある項目について血液検査をしたとしましょう。
検査の値を少ない方から多い方に順に並べたとき、一番少ない方から2~3人、一番多い方から2~3人を外して、中央の95人の値の幅の広がりを出します。これを基準値と呼んでいます。
「健康な人の95%はこの幅に含まれるであろう」値の範囲なのです。
基準値は目安としてとても参考になりますが、これから少しでも外れたら即異常と言うわけではありません。
健康な人でもたくさん検査をすれば、基準値から外れるものが出てきます。
ある検査が基準値から少し外れたときは、その検査だけを見るのではなく、その方の症状、病気、その他の検査結果などを総合的に判断して、それが異常を意味するかを判断していきます。
HbA1cはヘモグロビンエーワンシーと読みますが、これは最近1~2ヶ月間の血糖値の平均を表す指標になっています。
血糖値は食事や運動などにより刻々と変化しますが、それをならした値の目安なのです。基準値を超えると、この1~2ヶ月の血糖が平均して高めだったことがわかります。
これに対し、血糖値は血液を採ったその時の血糖の値なので、食事の前なら低めだし、食事の直後なら高めのはずです。
基準値範囲内が望ましいのですが、ある医師のアイデアを拝借して、私たちに最もなじみのある体温と比較してみましょう。HbA1cが7%の時は体温が37度、8%の時は38度、9%の時は39度、10%の時は40度に相当するとイメージしてください。
毎日38度台の熱があると誰でもおかしいと思うでしょうし、40度台なら寝込んでしまうでしょう。HbA1cが高いということは、体にとってはこの例え話くらいの負担があるのです。
人によって異なりますが、心臓は大体1分間に60~80回程度リズミカルに縮んだり広がったりして、全身に血液を送り出しています。
心臓の動きは脈として感じられますが、この脈のリズムが乱れたり、リズムは一定だけれども早すぎたり遅すぎたりすることを不整脈と呼んでいます。
ただし、ご存じのように脈は、運動したり緊張したりすると早くなるし、リラックスすると緩やかになります。こういう脈の変化は不整脈ではなく、体の自然な反応です。
実は、大部分の不整脈は全く命には関わらないのです。
成人の心電図を24時間連続して記録すると、多くの人に不整脈が一時的に出ているのですが、問題のないものがほとんどです。
しかし、ご心配のように、不整脈の中には、脳梗塞の原因になるなど、しっかり治療しておいた方がいいものが含まれているのも事実です。
検診で再検査が必要とされた場合は、一度来院なさってください。