クリニック通信Clinic Letter

11月の診療室だより

高血圧で受診中のYさん、ご主人を数年前に亡くした後は大好きなビールを飲みまくり状態、昨夜も以前仕事仲間だった連中と居酒屋で大騒ぎだったそうです。女性ながら左官屋だった仕事柄、きっぷの良さも筋金入りです。豚足、ホルモン焼きをさかなに飲むビールは格別だとか。昨夜はいつもの通りジョッキ7杯、ビールを飲みながら吸うタバコも格別にうまいんだよねとうそぶいています。愉快な仲間との楽しい酒はYさんにとってのエネルギーの源となっているようです。興に乗ってYさんのカラオケタイムの始まりです。越路吹雪を歌うYさんはすっかり30台の自分。左官屋の頃の自分とシャンソンのミスマッチは消え去って、時は昭和、バブル崩壊以前の豊かな昭和が現れます。Yさんのように元気一杯の女性たちが多くなっているようです。どこかの国の防衛大臣も、どこかの知事さんも、元気がなくなった男性たちを尻目に生き生きと自分を主張して社会そのものを変えようとしているようです。

 Yさんの歌は変わって“梓みちよ”。元気な女性の歌声が今日も手稲の夜を華やかに彩っています。

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