クリニック通信Clinic Letter

3月の診療室だより

日中、仕事の合間に直ぐ居眠りをする人はごく普通にいると思われますが、Aさんもその一人でした。検診で、脂肪肝と肝機能障害を指摘されて、当院を受診されたのですが、お酒は一滴も飲まず左程太った方でもありません。話を伺うと、車の運転中、特に長距離運転では直ぐ眠くなるとのこと、時には信号待ちでも居眠りとか。
 睡眠時無呼吸症候群といわれる病気は、検査結果を示されてようやく納得することが多く、病気の存在は、新聞等で知ってはいても、自分では 全く気が付いてないことが大半です。無呼吸時間が3-5分ということもあり、その間の肝臓の酸素欠乏が、脂肪肝、肝機能障害を起こすわけです。 Aさんも、CPAPといわれる機械を用いた治療を受け、居眠りのない生活を送るようになったことは、言うまでもありません。

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