クリニック通信Clinic Letter

6月の診療室だより

 外来管理加算という診療にかかった時間に対して保険から支払われる制度があります。この制度は、診察に5分以上かければ、520円が支払われるというも のですが、所謂3分間診療を抑制するためのものです。そのため、診察に当たってストップウオッチを診察机に置くドクターもいるとのこと。幸か不幸か当院の ドクター達の診察時間の平均は約20分、このスローモーな診療は(本人たちは、わざとやっているのではなく、患者さんの過去の病気、家族の病気、薬歴の聴 取、そして、診察で、あっという間に時間がたってしまうのですが)、非現実的で、経営が成り立たなくなるよ、と、親切に忠告してくれる仲間のドクターに加 えて、お金を貸してくれた銀行からも言われる始末。手稲山クリニックも開院して、一年半、このような診療姿勢が続いています。経営が成り立つのか、成り立 たなくなるのか、それはさておき、時間をかけた診療がもう少し評価されるようになればいいな、と勝手に考えています。

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