クリニック通信Clinic Letter

3月の診療室だより

 日本海に面した留萌市は、ともかく風の強い所で一年中風の街。Kさんがまだ暗い留萌を出るその日も吹雪でした。夏場なら1時間弱で着く道のりも、今朝は途中で吹雪に合い3時間後の午前8時着になってしまいました。今朝のKさんはやや疲れた顔で「俺の高血圧は除雪が原因なんだ」とか、「海風に煽られて吹雪となるせいで雪が塩混りとなり、除雪中にかなりの量の塩を飲み込むからだ」との説明。事実、留萌の雪は塩辛く感じる由。従って、大量の雪も太陽に当たると瞬く間に溶けるのだそうです。この理屈によれば、留萌市には標準以上の高血圧症が誕生しそうですが、真偽の程は定かではありません。もう一つの持病の甲状腺の病気も海水混りの雪の行為かもしれないし、眠れないのも吹雪の行為ということになりかねませんが、こんな留萌が好きで離れたくないと最後に付け加えます。

 今日は札幌に住む娘さんとのデートの日。デパートに行って娘さんと買い物をする日。足取りも軽くクリニックを後にして行きました。

一覧へ戻る